“うぷき(大きな木)の森”(宮古島市熱帯植物園)は、宮古島で一番大きな亜熱帯の森。本土では見かけない亜熱帯の花や葉っぱ、それらに寄り添う鳥や虫たちなど生き物の息づかいにあふれています。
沖縄には人が踏み入ることも困難な山原(やんばる)や、西表島などの大きな森があります。水が少ない宮古島は、それらほどの規模や厚みはありませんが、そのぶん生き物の鳴き声を身近に感じたり、姿を見かけたりするチャンスがあります。(地形が平坦で、ハブがいないのも安心!)。
森を知り尽くしたガイドと一緒に、季節ごとの鳥や生き物の生態を観察するさんぽを楽しみましょう。
「竜の家」に近いアカギの林。もともとサトウキビ畑として開墾されていた土地を森に還すため植樹をしたのですが、アカギだけを植えたので、周辺植生と明らかに違い、明るく見通しの良い林となっています。
根っこが板状になる板根(ばんこん)。亜熱帯の森では、温帯の森とは異なる植物の姿に出会えます。
セマルハコガメは、国内では石垣島、西表島のみに生息している種ですが、20年ほど前から宮古島でも移入種として生息が確認されるようになりました。ツアーコースでもたまに出会うことがあります。
亜熱帯の植物や花の特徴を説明しながら森を散策します。動かないように見える植物たちも、光合成という生存競争の中で、光を効率的に得るため、静かにしのぎを削っているんです。